汚水処理・排水処理の効率をアップさせて余剰汚泥を減少させる環境にやさしい浄化促進剤「ミネロン」の導入事例

農業集落排水処理

農業集落排水処理

石泉は長年にわたり、自然浄化促進剤ミネロン導入と、活性汚泥健全化のコンサルティングを行っております。
ミネロン導入の中で、活性汚泥における微生物の顕微鏡観察に基づいて得てきた多くの維持管理の経験と情報を活かし、
現状でお困りの多くのお客様に活性汚泥の健全化を図るため、日夜改善を行っております。
ここでは、その事例のご紹介をさせていただきます。

排水管理コンサル事例

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2012年10月1日

G市 S地区処理場

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    滴下開始後一カ月ほどで、凝集性のの改善傾向が見られ始めています

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    二か月経過した頃には、はっきりしたグラニュール傾向の見えるフロックも確認できました

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    放線菌の発生も確認できましたが、フロックがしっかりしているため、粘性を帯びることなく、沈降性には影響が出ませんでした

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    多発する活性汚泥性生物(スピロストムム)遊離性細菌を多数捕食し、汚泥量の上昇を抑えます。

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    活性汚泥性生物のクマムシ かなり活性レベルが高い事が解ります

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    グラニュールの内部拡大。いろいろな汚泥細菌のコロニーが発生しています

問題点

農業集落排水処理施設ですので、設計基準も国の基準に乗っ取り設計されているため、経年変化による施設の更新がしっかりされていれば、排水処理施設としての基礎的な諸元値には問題点は有りません。

そこで、問題点としては、こちらの処理施設管理をされているG市様の排水処理施設における、余剰汚泥の削減によるCO2削減・地球温暖化防止と、それに伴う維持管理コストダウンが問題点・課題として挙げられます。

改善策

排水処理施設の装置としての設計数値に基づいて設置されている施設でありますので、容積負荷他十分なものが用意されています。この施設での余剰汚泥引抜き削減等の施策を採るとなりますと、やはり活性汚泥生物相の全体の活性化に基づく、食物連鎖の円滑化・自己酸化能力・自己硝化の向上、それによる余剰汚泥の発生抑制が最善の改善策と考えられます。

そこで、当社自然浄化促進剤ミネロンSW-55を採用いただく事とし、オキシデーションデッチの流入口近くにタンク・ポンプ(ダイヤフラム)を設置し、滴下を行いました。

結果

滴下開始後一カ月ほど経過した処で、汚泥サンプリングを行い、顕微鏡観察を行いました処、内部には凝集性の良好なフロックが幾つか確認され始め、沈降性の改善はまだ見られないものの、徐々にミネロンによる金属イオンの効果で、汚泥生物群の活性化が進んでいる事が解りました

その後、二カ月目には、その汚泥フロック群も更に数が増えるのと同時に、大型化の傾向が高まり、概観上でもフロックが良好な事が確認されました。また、放線菌・糸状性細菌等の沈降性障害細菌群も、良好な凝集性を有するフロックから剥離あるいは内包され、優占率を下げ始めました

二ヶ月後の後半より、SV30の測定値や沈降性及び汚泥界面に変化が表れ、SV30は96→84と大幅に改善、汚泥界面も1.5mを維持するようになりました。

その結果、沈殿槽から汚泥濃縮槽への汚泥移送時間を減ずる事が可能となり、貯留槽からの系外への搬出としての余剰汚泥量も半減する事になりました。

現在では昨年度までの汚泥引抜き計画の50%の搬出量で維持管理が可能となっています。

お客さまのコメント

当市のみならず、他の地方自治体に於いては人口減少に伴う処理人口の減少は顕著で、その施設における運用費の削減は急務であります。

特に、その運用費のほとんどを占める汚泥処分費に関しましては水質維持との兼ね合いもあり、非常に解決しがたい問題点でもありました。

一方では、施設の老朽化も進み、汚泥削減に取り組もうにも、新たな減量化施設を増設する事もままならず、施設運用での汚泥減量化は大きな技術的なテーマでした。

これに対し、植菌剤や、タンパク分解酵素等を応用した減量化対策を試行してみましたが、どれもコストがかかる事や、それに見合うコスト削減が出来ませんでした。

そんな時、この自然浄化促進剤ミネロンが、他自治体に於いて実績が出てると聞き、この農業集落排水処理施設で取り組むことにしました。

結果については非常に満足のいくもので、ミネロンの施設他購入費を差し引いても十分なだけの余剰汚泥経費の削減が可能になり、それが滴下中ずっと継続しているので、その削減金額は多大なものと言えます。また肥料化等の汚泥処分環境が、農業等の経済状況で不安定の中、このような処理が行えることは非常にメリットがあります。

今後は、この処理場だけでなく、より大型の処理場の滴下に向けて、来年度予算を含め準備をしております。

今回の処理場におけるミネロンの効果は非常に順調に出せたものと思っております。

これらの効果の迅速性については、この施設の管理業者様の良好な管理レベルのよるものが非常に大きなポイントだったと言えます。

維持管理データの標準化が進んでおりましたので、ミネロンの滴下による、これら管理データの変化が逐次確認する事が出来ましたし、その変化について、正確な運転管理で答えていだき、効果に結び付ける事が出来たものと感じております。

また市のご担当者様も御熱心に取り組んで頂き、維持管理業者様への支持・ご配慮も円滑に行っておられ、三者の協力体制がこのような良好な結果を生んだものと感じております。

改めて、皆様のご努力に感謝いたしております。

有難うございました。